ネット販売の準備 ネット販売は、お客様と直接接しない販売方法のため、HPで安心感や信頼感を演出する必要がある。 よく店長の顔写真や子供との写真が使われているのは、そのような理由からだ。 その他にも、ネット販売をやる上での様々なノウハウを楽天で習い、早速準備に取りかかった。 ◆売るものを決める まずは、正規の販売代理店になれたELファイバを中心に商品構成を考えた。 ELの場合、素材だけでも、完成品としても販売ができるので、とりあえず 両方で出してみることに、、。 私はとても欲張りなので、とにかく仕入れられるものは全て 販売することにしたんだけど、今考えれば、商品数をいくつかに絞って 「ELとはこんなものよ!」と伝わるような販売をした方が、良かったのかなぁ。。。と思います。 ◆価格を決める これが一番苦労したかもしれない。 仕入値に経費と利益をのせて販売価格を決めるのだけれど、意外にもELの原価はとっても高価。 一見ビニール製のひもの様に見えるのに、どう計算しても1mあたり2,000円くらいの販売価格になってしまう。 売れそうな価格でいけば、1m 500円くらいかな、、?と思うけど、そんな値段で売るわけにもいかず、 販売価格はイマイチ自信のない状態でスタートすることになった。 一つだけ工夫したのは、「ジレット方式!」 と、いっても私自身はそんな方式は知らなかったんだけど、、、値付けの報告をすると、Kさんからそう言われた。 とにかくファイバを売りたいと思った私は、あまり買い替えをしない、使いまわしのきくインバータは、 できるだけ安い価格に設定し、色や太さなど、必要に応じて買い替えが考えられるファイバは、 通常の利益設定にしたのだった。 これは調度、かみそりの本体と替刃の関係と似ているということで、「ジレット方式」と言われたのだ。 本体を安くして、刃で稼ぐ!! まぁ、これでうまくいくとは限らないけど、かみそりは良く売れているので、ELもあやかりたいなぁ・・・と思った。 ◆売り方を決める 楽天市場では、様々な売り方がある。 通常販売、共同購入、フリマ、オークション、、、など、同じ商品を違う値段設定で売ることができる。 ただし、来る客層や販売時期・期間を考えて売らないと、なかなかうまくはいかない。 ELの場合は、まったくの手探りの状態だから、まずは通常販売のみにした。(ちょっと手抜きもあったけど・・・) ◆サイトの準備 「光る」を強調したいが為に、黒い壁紙のHPに仕上げた。 そして、EL商品画像のほとんどにGIFアニメを使って、 光ったり消えたりする写真を載せた。 今でこそADSLあたりまえ!で、高速にアクセスできるけど、この当時は まだナローバンドが主流だった。 今思えば、快適にあのHPを見れた人はどのくらいいただろう・・・? また、開発部のSさんから「黒バックは怪しいイメージのサイトが多いよ!」と 忠告されたにもかかわらず、作り変えるのが面倒で、全面真っ黒のままに・・・。 アクセスが伸びなかったのは、その辺にも原因があったんだろうなぁ。。。 今では、それらの問題もすっかり解消され、親しみやすいページになっています♪ ◆決済の準備 決済にもいろんな方法がある。 宅急便の代引、銀行・郵便の振込み、クレジットカード、、、 とりあえず、利用度の高い代引は外せないと思い、宅配業者を手配した。 宅配業者も競争が激しいせいか、出荷数が増えるとほとんどのところで 全国一律価格で送料を設定してくれる。 残念ながらうちは、まだなんの実績もないので通常価格だったけど、 他サイトで全国一律!でやってるところは、出荷数が多いんだろうなぁ、、、と思った。 それにしても、いまだに解せないのはクレジット払いの手数料だ。 クレジットカード決済以外の決済手段では、手数料を消費者に転嫁するのが一般的だけど、 クレジット決済は手数料をネット販売事業者が負担しなくてはならない。 買う側からすれば得だけど、なんか納得いかない。その分、更にのせてる業者もあるんだろうなぁと思う。 手数料を消費者に負担させるのは、法にふれるわけではなく、 なんでも、信販会社との契約に違反するとか・・・ ちなみにうちは、手数料分お安くなってますょ! ◆配送の準備 配送は、通常用に宅配業者と小物用に郵便とを用意した。 どちらにしても、自動計算で送料を算出できないから、受注後は1件1件の対応だ。 送料無料にできるほど、たくさん売れるといいんだけど、、、。 ◆プロモーションの準備 宣伝方法にもいろいろあるが、オープン記念ということで、 いろんな宣伝を試してみた。 メルマガ、新聞広告、懸賞など、、、効果の程はのちほど。。。 その他、アクセス数を伸ばす方法として、 楽天のシステムの中には、検索キーワードを設定するところがある。 お客様が検索をした際に、引っかけてもらうキーワードだ。 ELは、その言葉自体がマイナーなため、なにをキーワードに設定したらいいかすごく迷った。 最終的に、「ライト」「光る」などの一般的なキーワードを用意してみたが、 アクセス状況を分析して、常にキーワードを設定しなおす努力が必要なんだと思う。 立ち上げ当初は、ほとんどなかったけど、今では、「EL」で探してくれる人が大分増えました。 次世代の薄型ディスプレイとして「有機EL」がTVなどで取り上げられているおかげもあるのでしょうか?? この先、無機ELが蛍光灯にかわる照明器具にでもなると、さらに面白いんですけどねぇ〜。 2001.4 |