初EL 「これ、うちで売れるかなぁ? 切ったり、丸めたりできるんだけどさぁ、、、」 ある日、上司のKさんがELシートというものを持ってきた。 楽しそうに配線をしながらELシートの説明をしている。配線といっても、紙の端をワニ口クリップで挟むだけで、その先は電源装置(インバータ)へ。至って簡単な配線だ。 見ると、やわらかい下敷きの様な黄色の紙が、ボーっと柔らかい光を放っている。しかも、スイッチを切り替えると、チカチカと点滅をし出した。 厚さ、0.2mmのペラッペラの紙が、本当に簡単に光っている。 「へぇ〜!おもしろ〜い♪」 「値段にもよるけど、売れるんじゃないですかぁ?」と、単純に感想を言ったのだったが、まさか後で自分が売ることになるとは、その時は予想もしなかった。 ちなみに、私の勤めている会社はソフトウェアを開発している会社で、光る紙とはまったくの無縁である。 ところが、それから数日後に新規事業部が立ち上げられ、ELを使った商品開発をすることになってしまったのだ。 電気関係は全くわからないし、子供の頃からぶきっちょで、彫刻刀で自分の指を彫ってしまうような私に何ができるんだろう?? でも、ソフト会社に就職しておきながら、プログラミングが苦手な私は、新しい仕事にちょっとウキウキしていたのであった。 あっ、だからかぁ。。。この仕事になったの。。。 今になって気付くなんて、、、さすが私。ニブすぎる(^^;) 2000.8 |